2/16/2022

今、何をすべきか (1)支出額の大きなコストを削減する。電気料金①

多くの企業にとって、新型コロナの影響が続くなか、売上や利益を継続的に向上させることは困難です。ましてや、モノの値段が上がり続けている状況下では尚更です。

営業利益を増やすには、売上を上げるか、コストを下げるかしかありません。前者は現実的にありうるでしょうが、通常、事前の仕込みが必要で、すぐには難しい。一方、後者は、やり方次第で短期間に大きな効果が見込めます。

そのコスト削減どう捉えたら分かりやすいのでしょうか。

筆者は、3つの視点で検討することが効果的だと考えます。
    ①モノの支払い価格を減らす。
    ②モノの支出量を減らす。
    ③より賢明に働く。
(不要なモノをなくしたり、徹底したコスト管理意識を組織に植え付けるなど)。

③は働く人の意識や働き方を変えるなど、時間がかかります。②については、よほど大きな無駄がない限り、購買品目をしらみつぶしにあたり、つぶしていく必要があり、即効性を欠きます。

一方、①については、購買品目の品質を落とすことなく実現できれば、相応の効果が短期間で見込める上、品目の支出額が大きければ、効果は絶大です。

売上高に占める割合で、大きなコストに電気料金があります。企業や業種によって異なりますが、割合が大きな企業では、驚くことに10%くらいにはなります。

全ての企業が消費する電力は、2016年の市場全面自由化以降、価格は下がり続け、21年の春先あたりに、ほぼ底値をついたと言われています。ただ、エネルギー価格の高騰や、需給逼迫などにより、昨秋から価格は上昇を続け、未だ収まる気配がありません。

それでは、今、上がり続ける電気料金をおさえる、または下げることはできないのかというと、やり方次第で可能です。

加えて、今後、国を挙げての脱炭素化への取り組みの加速が明白である以上、電気料金は高止まりする可能性も否定できず、結果的に企業の利益を圧迫します。今一度、必ず消費する電気の中身、料金とその設定条件を見直すことが重要です。

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