8/20/2022

サーキュラーな国② 日本その3

日本の伝統産業のひとつ、日本酒づくりに、新しいアプローチで取組み、大きな注目を集めている会社があります、エシカル・スピリッツ社

同社が造る日本酒に、クラフトジンという商品があります。これは、日本酒を造る過程で残滓物として処理されてきた酒粕を再利用して、醸造酒ではなく、蒸留酒のジンとして生まれ変えらせたものです(2020年発売)。

サステナビリティが同社事業の根幹にあるとのことで、ジンについては、自社、米農家、酒蔵の3者による循環型を構築しています。なお同社は、ほかにも、廃棄処分予定のビールを蒸留したものや、「木のお酒」を年内販売予定。この木のお酒、世界初の試みで、製造技術は森林総合研究所が開発し、まずは、杉、桜など4種類になるそうです。

自社でつくる商品が全て上記のような主旨やなりたちではないにせよ、酒粕を商品にする取組みは、以前から行われてきました。そもそも、小売店舗で販売されているパックに入った酒粕があり、粕汁や、味噌と合せたみそ漬け、甘酒などに使います。最近では、チョコレートやケーキ、アイスクリームなどの菓子類にも用いられています。また、以前より、化粧品の原料にもなっています。全てがサーキュラーかといえば、そうとはいえませんが、ものを大切にする日本人の思考や行動、日本の食、自然や四季の豊かさなどを感じることができる取組みであり、サーキュラー的といえるのではないでしょうか。


ブランディング (7)マーケティングミックス③ 価格その23

新商品についてのプライシングのすすめ方は、次のとおりです。 1. 新商品の位置付けの明確化 2. 新商品のベネフィットの評価 3. 新 商品の価格帯の決定 4. 市場規模の予測 5. 新商品の価格提示と価格帯の調整 前回(価格その22) は、上記1の「 新商品の位置付けの明確化」...