8/07/2022

サーキュラーな国① イタリアとフランス

歴史と伝統から、サーキュラーエコノミー本来の考え方を継承しているの代表格に、イタリアフランス、そして日本が挙げられると筆者は考えます。あと、ドイツイギリスも、その後に続くのではないでしょうか。

一方で、歴史と伝統があっても、引き継いでいない国(または、引き継ぐことができなかった国)には、ひとつには中国を挙げることができ、それは歴史を見れば明らかです。何故なら、物質的な面では、全てがスクラップ&ビルド的に歴史を積み重ねてきているからであり、この点において、サーキュラーエコノミーの概念にはそぐわないと言えるでしょう。

イタリアは、元々、ローマの太古からの歴史を有しますが、実際のところは、幾つもの領主国が集まって、今のイタリアができました。ですので、イタリアは地方によって、様々な個性・特性がありますし、北部と南部では、ものの見方や考え方なども大きく異なります。そのように見ると、地産地消は当たり前のことですし、本来、ものを大事にする(というか、次々と新しいものに変えていくという発想がなく)親から子へ、そして孫へと様々なものが引き継がれています。

フランスでは、有名な話があります。一流のパリジェンヌになるのであれば、おばあちゃんのお下がりのシルクのスカーフを、素敵に身につけることができてこそ、おしゃれなパリジェンヌ、という話もあります。

ドイツは、昔からマイスター制度というのがありました。途中、東西が分断したため、20世紀後半におよそ途絶えてしまったように見えますが、今でも、その精神は引き継がれていますイギリスは、富裕層を除き、あまり裕福な国ではないと思えるのですが、先祖代々伝わる銀食器やティーセットなどは大切にされています。

このように、これらの国では、暮らしの隅々に、あえて意識せずとも、サーキュラーの考え方が浸透しています。日本については、次回のこのブログで取り上げたいと思います。


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