8/20/2022

サーキュラーな国③ フィンランドその1

フィンランドは、北欧5ヵ国の中でも、サーキュラーエコノミー(CE)への取組みが盛んなことで有名です。というのも、フィンランドにはCEを推進する、シトラ(Sitra、フィンランド・イノベーション基金)というフィンランド議会が管轄する機関が、全ての省庁や企業、さらには消費者にまでアプローチして、次々と施策を打ち出しているからです。

2016年に発表した「Leading the cycle - Finish road map to a circular economy 2016-2025」とか、2020年の「How to create a national circular economy road map」などは、参考になるのではないでしょうか。なお、このシトラは、2018年に横浜で、環境省と共同で世界循環経済フォーラム(WCEF)を開催しました。

シトラの21年から24年のテーマは、生物多様性の強化と生態系の再構築をサステナビリティソリューションとして掲げると共に、欧州の価値基準に基づいて人間的で公平なデータが価値を生み出す経済(データエコノミー)を創造し、より良い民主主義と刺激的な未来の構築に影響を与える、としています。なんとも壮大で、挑戦的ではありませんか。

フィンランドの人口は、約550万人と小規模ですが、収入や教育と技能、個人の安全など、全ての点でOECD加盟国の平均値を上回っているとされています(出所: ウィキペディア)。

今日までの国家としての歴史的沿革や、地理的環境など、単純に日本と比較すべきではないでしょうが、人口減ばかりが問題視されている我が国と違って、参考にすべき点が多々あるように思います。また、同じ北欧といっても、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーのスカンジナヴィア系とは大きく異なることも留意が必要でしょう。


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市場特性は、様々な要因に左右されます( ブランディング (4)ターゲティング ①セグメントの評価項目 )。 規模と成長率だけを考慮すればいいというわけでは決してありません。 大規模で右肩上がりに成長を続けるセグメントが有望であることは事実ですが、それ以外の要因が同じであることはめ...