9/03/2022

地方創生 はじめに①

弊社クライアントから、何故、あなたが地方創生に取組むのかと尋ねられました。また、別のところでは、何故この地域なのかと聞かれたこともあります。筆者からすれば、特段変わったことではないのですが、その理由や経緯などについて、筆者のキャラクター的なものも交えながら、この地方創生ブログを始める前に、触れておきたいと思います。

直近でのきっかけは、弊社の中四国オフィス(岡山市北区)にあります。岡山は、豊かな食、歴史と文化、地域に根差した産業など、見るもの、誇るべきものが多数あり、知れば知るほど、驚かされます。

ですが、相対的に言って、日本全国、特に東京などから見ると、これが目立たないというか、その良さが具体的には殆ど知られていないのが実情です。また、実際のところ、県外に対する発信力が弱いというか、うまくないと県外から来た私のような者には映ります。

こういうと、何を偉そうに、何と比較してなどと言われる方もおられることですので、筆者がこれまで見てきたまち、場所の数々について、以下に少し長くなりますが記載させていただきます。

生まれ育ったのは大阪(大阪府豊中市出身、茨木市と大阪市内にも在住経験あり)です。東京では目黒区祐天寺と中央区日本橋に、20年以上暮らしています。また、滋賀県大津市神奈川県川崎市中原区にも1年程度ずつ暮らしたことがあります。大学は京都ですが、大学院は海外で、米国ニューヨーク州イサカマサチューセッツ州ボストンハワイ州ホノルル(専攻はツーリズム)に、長期のインターン含め、約7年暮らしました。

旅行者としては、音楽が好きだったということもあって、ニューヨーク市のマンハッタンに少なくとも3ヵ月以上の滞在はじめ、1981年から2002年までの間に、何度も行きました。81年の音楽自由旅行では、ロサンゼルスからニューオリンズシカゴ経由で、最後はニューヨークへとグレイハウンドバスで、往復の航空券だけを持って、ホテルを予約することなく、日本を出て米国大陸を横断しました。翌年82年の欧州は、ジャズ評論家の方やミュージシャン、ジャズマニアの方々と、はじめの2週間くらいはドイツで行動を共にし、その後2.5ヵ月はひとりで、主にロンドンパリローマフィレンツェ郊外に滞在し、ひたすら音楽を聴き続けていました。

93年からの米国留学時代には、北はニューハンプシャー州ハノーバーから南はジョージア州アトランタ、西はオハイオ州クリーブランドからミズーリ州セントルイステネシー州ナッシュビルなど、フォードトーラスのステーションワゴンに荷物を積んで、自分に合う大学院と街の環境を見て回りました。仕事では、2000年から外資系経営コンサルティング会社に勤めていましたので、ニューヨークを中心に数都市、短い滞在では1泊3日、長い場合は2週間以上の滞在を何度かしています。

欧州は、イタリア(ヴェネツィアからナポリ、アマルフィやカプリ島まで)、ドイツ(10都市以上、東西分断時代の東ベルリン含む)、パリ、ロンドン、マドリードグラナダウィーンジュネーブなど、82年の音楽旅行を皮切りに、自由旅行で5回以上、半年くらいは滞在しました。また、仕事でも、日本→米国→欧州→米国→日本というながれで行ったことがあります(いろいろ回ったため、仕事で欧州はフランスとドイツ以外へは、何処へ行ったかもはやよく覚えていません・・・)

更に書くと、自由旅行が許されなかった時代の中国では、個人で現地のガイドを雇い、北京上海へ。香港も勿論行きました。

年を重ねて感じることは、いろいろ見たことは今となっては本当に貴重な経験になったと思うばかりでなく、幾つかは確信をもって話せることがあります。

まず第一に、行ってみなければわからないということ。この感覚は、その地に長く暮らし、まちを離れたことがない人たちには、わからないことです。

話を戻しますが、岡山は世界レベルで見ても、かなり魅力的なところです。ところが、それが伝わっていない(正確にいえば、旅行者や短期滞在者には見えない)ところが大きな問題です。

また、筆者の出身地である大阪も同様の感があります。特に、大阪市中央区以南がそうです。はじめから枠をはめて(もしくは決めつけて)、考え行動している、そういった印象が強く、これでは、あまりにももったいない。こういった点を、新しい視点や視座を用いて解消し、新しい世界を、広く日本全国、さらには国外に向けて発信し、その地域の産業振興に貢献できればと思っています。どれだけきれいごとを言っても、産業、経済の発展なくして、地方創生は成立せず、また、そこで暮らす人々の生活はよくなるはずがないと考えるからです。

(一部読者の方から、ブログが長いとご指摘を受けた以降は、できる限り長くならないように努めて来ておりますが、途中で区切るのも難しくかなり長くなってしまいました。ご了承ください)

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