デジタル化と、デジタルトランスフォーメーション(DX)は、異なります。トランスフォーメーションは変革の意味ですので、前者はツールを指し、後者はツールを活用して仕事の仕方を変え、ビジネスの価値を向上させることをいいます。
従って、デジタル化自体はあまり意味がなく、要は、何を、どうトランスフォーメーションするかが重要です。
このためには、自社がどうなりたいか、何を目指すのかといったことを、デジタル化の前(また、DXの前)に、明確にしておくことが必要となります。
では、どうするか? 次のような問いかけを、自身(自社)にしてみることが有用でしょう。
自社の問題は何か?
ひとつだけではないでしょう。ですので、複数あるなかで、まずは最も解決すべき問題を課題として位置付けます。(問題と課題は、本来、異なるものです)
最も解決すべき問題とは何か? 捉え方は幾つかできますが、ここでは、自社が直近で、最も望むことができるようになること。つまり、これが出来ていないから、今こうなっているという、何かを選び出すことになります。
たとえば、コロナ過のため、従来の販売ができないから、オンラインで販売したい(だが、手段がないから出来ずにいる)とか、
業績があまりにも厳しいから、従業員数を減らさざるをえないが、仕事の数を減らすことはできないため、単能工から多能工に変える必要がある(同上)、など。
幾つか挙げられるはずです。この中から、最も重要と思われるものを、最重要課題にします。
(続きは、次回へ)