11/07/2022

調達/購買コストの削減③ 何故、コストが削減できるのか

何故、コストが削減できるのでしょうか。
何回か取り組んだことのある方なら、ご存知かと思いますが、価格には、次のような2つの特徴があります。

  • 価格を客観的に決定する基準は存在しない。(つまり、絶対的に正しい価格は存在しないということがいえます)

  • 価格は多様な需給の要因が関係し合って決定されている。(品質、納期、量、企業体質、経営方針、取引先との力関係、販促資金の利用、固定費の回収、利益幅など)

従って、たぶん下がらないだろうというような思い込みや、一度やってみたが下がらなかったという理由は、(全社的な)コスト削減の取組みをしない理由には、まったくなりません。

そもそも、各社にとっての適正価格(もしくは、ベストプライス)え、検証したり、追求していないことは珍しくありません。

ボリューム集約による交渉力強化や、調達/購買エリアの拡大(グローバルソーシング含む)などは、これまで比較的取組みが進められてきたかもしれません。

原材料などの仕様変更は、開発を中心にメーカーであればふつうに行われてきたかと思いますが、調達/購買部門を巻込んでとなると、状況は変わってくることが多いといえ、この点において、改善や改革の余地があるでしょう。

業務や意思決定などのプロセス変更や、サプライヤーなどとの戦略的なパートナーシップを結ぶといったことを、あまり検討されてこなった企業は、是非、この機に取組まれることをお薦めします。このようなことを全て、もしくはひとつかふたつだけでも、着手するだけで、相応の成果を得られるはずです。

商談の仕方をアナログからデジタルに変える交渉力強化に向けた様々トレーニングを行うというのは、言うまでもないでしょう。交渉力強化については、別途触れたいと思います。


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