7/28/2022

新規事業創出 (6)プロセス②

新規事業創出のプロセスをハイレベルで記載すると、はじめに、事業のアイデアを練り、次に、新規事業計画を作り、最後に、事業を検証する、というながれになり、これらをそれぞれフェーズとして位置付けます。

最初の事業のアイデアを練る(1「事業アイデア創出」フェーズ)については、5つのステップにブレークダウンすることができます。

ここでは、何より、はじめに、新規事業の領域を検討するプロセス(1.1「新規事業領域の選定」)を一番最初に行います。次に、自社戦略などを考慮しながら、思いきった仮説を設定(1.3「戦略仮説の導出」)、その後、仮説に基づき、アイデアを考えていきます(1.4「事業アイデアの創出」)。そして、最後に、アイデアの事業性を判断します(1.5「事業性の評価」)。

このつ4つのステップは現場で行うプロセスで、意思決定者(たとえば事業部長や経営層など)に対しては、1.1と1.3の間に、現場で選んだ新規事業領域に対する判断を行うプロセス(1.2「新規事業領域の決定」)を設けます。このことにより、現場での無用な手戻りやコミュニケーション上の齟齬をはじめ、現場の独断や暴走(?)を未然に回避・防止することに役立つと共に、併せて、早い時点での意思決定者の巻込みが可能となります。

1.1と1.3のプロセスですべきことは、事業の範囲を選定し、戦い方の基本方針を策定することです。以前のこのブログに記載しましたので、詳細は割愛しますが、ここでは、シナリオとビジョンを策定することになります。シナリオは、作成することで事業の対象範囲を決めることにつながります。ビジョンは関係者で依って立つところを明確にする、価値を共有することに直結します。

1.4では、体系的なアイデア創出手法を実践させ、できれば個人プレイに依存しないやり方ができればベストだと思います。ここでのポイントは、思考を拡散させること。1.5では、事業の魅力とリスクを天秤にかけながら評価しますので、思考を収束させることが必要です。


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