前回の「管理職4つの壁」初回ブログから、1ヵ月近くが経ちました。今回のブログでは、理解の壁が生まれる原因と対処案について触れていきます。なお、「論理的思考」ブログをまだご覧になられていない読者の方がいらっしゃいましたら、目をとおして頂くことで、理解がより容易くなるのではないかと思います。(必須のスキル、論理的思考とは①、論理的思考とは②)
理解の壁には、主に3つのタイプがあります。
タイプB: 思考の停止(そもそも分からないか分かろうとしていない、何が本当のことか分からない)
タイプC: 責任の回避(なんでも他人事、共感なし納得なし)
これら3つのタイプには、現象として以下を見てとれることができます。
タイプAでは、「問題はこれだ」、「これに決まっている」、「それは問題ではない」、「このやり方の何処が悪いんだ」、「(今までこのやり方でやってきたから)これでいい」といった言動が散見できます。
タイプBには、「それは分からない」、「言っていることが分からない」、「話が入ってこない」、「データがないから分からない」、「ちゃんと見ないと何も言えない」、「全てをやらないと何とも言えない」、「起こっていないから分かるはずがない」、「全てが問題だ」など。
タイプCは、「それは自分の仕事ではない」、「それは〇〇の担当」、「他社はやっていない」、「問題などない」など。
何故、こういうことになるのか。読者のなかにも、同じような経験をされた方が少なからずいらっしゃるはずです。筆者は仕事柄、いろいろな職種や職位の方とお話する機会がふつうの人と比べれば多いといえますが、上記のいずれかの言動をする人は、ほぼ決まって、(ストレートに言わせてもらいますが)仕事ができません。それは、お恥ずかしい話ですが、コンサルタントでも同じです。
何故、そういうことになるのか。原因は、タイプAの場合、事実・事案や取り巻く環境に向き合おうとしていない(或いは、向き合い方が分からない)ということになりますが、事情は各人各様です。向き合い方が分からない人は別にして、向き合うことが何かと自分にとって都合が悪かったり、体裁が悪い、格好悪い、これまでの自分を否定しなければいけなくなるなど、いろいろでしょう。
タイプBでは、仮説をもって考えたり、前提をおいて判断しようとしないという一語に尽きます。経験上、仮説(仮説という言葉を使うかどうかはともかくとして)を持たない人や、前提をおかない人に限って、言い訳が多かったり、リスクを口にする傾向が強いと感じています。また、このタイプの人にはイエスマンが多い・・・。
タイプCは、自分では何もやりたくないということが主だった原因といえます。しかも、このタイプの傾向が強い人は、上から指示があっても、何かと理由をつけて、その場はうまく避けています。逃げきれれば、ある意味いいのかもしれませんが、いずれ、何処でどうなるかは誰にも分かりません・・・、
続きは、次回のブログに記載することにします。