組織文化こそが、他社が模倣できない、最強の企業競争力の源泉になりうると、筆者は随分前から考えるようになりました。(故に、弊社トゥルーライズパートナーは、事業設立の根幹に、組織力強化をおいています。)
どれだけ優れた戦略を策定したとしても、実行できなければ何の意味もありません。実際、今日、似たような戦略は偏在しているといっても過言ではないでしょう。
バブル経済崩壊後、企業における各組織の要員数は減らされ、一人当たりの業務負荷が高まりました。これだけが理由ではないですが、結果的に仕事の質的低下が起こってきたのは明らかでしょう。
このような状況が常態化するにつれ、そこで働く集団の実行力の高低が、企業間競争の結果を決定づけるようになり、かなりの時間が経過しました。そして今はデジタルの時代。この傾向は、ますます顕著になっています。
組織文化の大家、エドガーH.シャインは、組織文化を「ある集団がその歴史の中で環境に対して生き残り、またお互いが協力していく中で蓄積していった知識」としています。
ヘンリーミンツバーグは、「マネジャーが組織文化を強化する目的は、メンバーのコミュニティ意識を高めることにより、メンバー一人ひとりが適切な行動をとるものと期待できる状態をつくりだすこと」としています。
日本の経営学の分野では、伊丹と加護野の両教授が、組織文化とは「組織のメンバーが共有するものの考え方、見方、感じ方」と定義しています。
本ブログでは、この組織文化について、弊社の考え方や向合い方などを盛込みながら、具体的に説明していきたいと考えています。
最後に、シャインは組織文化の重要性を、次のように述べています。「リーダーが行う真に重要な唯一の仕事は、文化を創造し管理すること。リーダーとしての独自の資質は、文化を操作する能力」
組織文化こそ、今、あらためて我々が考えなければならない最重要なテーマといえるのではないでしょうか。