組織文化については、英国経営学の大家であるチャールズ・ハンディ、競合価値観フレームワークで有名な米国経営学者のキムS.キャメロン&ロバードE.クイン、組織文化インベントリーの研究で知られるロバートA.クーク&デニスM.ルソー、人間の基本的な価値観を体系化した学者のシャロームH.シュワルツ等、様々な考え方や捉え方があります。なお、弊社では、エドガーシャインの考え方を参考に、概念化・方法論化しています。
組織文化とは、組織における物事のすすめられ方と捉えることができます。組織文化は、組織構成員の思考や行動様式に長期にわたり強く影響を及ぼし、日常業務や意思決定などに反映されていきます。
また、現象面で認知される組織文化は、リーダーの行動や企業ビジョン、評価の仕方などの要素が作用し合い形成されると考えられます。従って、組織文化を変革していく場合は、文化の形成に大きな影響を与える要素を変えることで、組織や個人に影響を与え、結果的に文化の変革を促進していくことができるようになります。
その組織文化の形成要素とは、次の6つになります。
(1)ビジョン・目的・戦略
(2)競争環境
(3)リーダーの行動
(4)組織構造
(5)社員の行動
(6)業績評価
それぞれの内容とその論点については、(本ブログ自体が長くなり過ぎるため)別途、述べることにします。
なお、組織文化全体については、1.組織文化の形成要素、2.組織文化の発現 、3.組織文化から影響を受けるもの、4. 組織文化がもたらす結果(営利企業の場合は業績)、で構成されるものとしています。
次回の本ブログ(組織文化)では、組織文化の発現から始めたいと思います。